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2007/06/16

読んだ本の覚え書き 4

最近クソ忙しくて(下品ね)読み散らかし気味&読む気も起きないこの頃ですが何冊か読了。

●博士号 とる?とらない? 徹底大検証! 白楽ロックビル著 羊土社 2900円+税
    あなたが選ぶバイオ研究人生

バイオとか試験管とか、大学の実習では苦手で訳判らん嫌いな科目でしたがなんとなく帯の文句が気になって買ってきました。「日本の博士号システムは問題だらけ?! オーバードクター・ポスドクはどーなってるの?」云々。そうそう、OD、ポスドクって話には聞くけどなんだか良く解らん、と思っていたのでした。縁無かったし・・。

理系って恵まれないなぁ、やっぱり。と言うのが正直な感想、と言うか確認できたこと。最終章の一節をちょっと引用。

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 それまでの20年間は「研究至上主義」路線の「粉骨砕身、滅私奉公、仕事中毒」人生を過ごしてきたけれど、自分の目標である「日本社会の発展と世界人類の福祉」にどれだけ貢献できたのか? 「現状のバイオ実験研究を推進すれば世界人類は幸せになれるのか?」と疑問に思い始めた。

 優れた英文論文を書き、国際学会で招待講演をし、海外研究会も10カ国30数回でかけ(観光もした。スマン)、新聞に載り、テレビに出演し、本を書き、特許を取り、科研費の班長を務めた。しかし、この路線は、研究者個人の栄誉、富、権勢、社会的地位をあげるための行為であって、「日本社会の発展と世界人類の福祉のためでも、世界人類を幸せにするため」でもないことに気づき始めた。それに、「粉骨砕身、滅私奉公、仕事中毒」と言う価値観で世界人類の幸せを望んでも、その価値観や行動自身が自分の幸福を犠牲にしているので「なんか変である」ことにも気づき始めた。どうも従来の「研究至上主義」路線はマジイのではと思い始めたのだ。
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ちょっと長くなりましたが、特に最後の2文、これがこの本の根幹に流れています。どのルートを取っても、「研究至上主義」路線が根底にある以上、例え本流を歩み続けることができたとしても40歳台で上記思考に到達してしまうかもしれない、そう言うルートであるかもしれない、博士号を取ってそれを飯の種にするってのは。

好きなことやってるんだから忙しかったり給料安かったりしたり当然でしょ? と何処かで読んだり見たりしたような台詞が平然とこれら職種に向けられるのだったらなる人が少なくなるのも道理で、こんなんでいいんでしょうかねぇ。競争は激しく門戸も狭いのにその先にあるものはさして凄いものでもないのなら、誰も目指さなくなる訳で、そのあたりに存在する迷いを持つ人の多さが、本のタイトル、帯の言葉になっているのでしょう。

この本の最後の方、研究職以外の職はどんなものがあるか、ってのに一章が割かれていました・・・。ただし、刊行が2000年。7年も経ってます。状況は変わってると思います。良い方に変わったのでしょうか?(多分そんなことはなさそう・・)


●空間情報科学の挑戦 岡部篤行著 岩波書店 (岩波科学ライブラリー 81)
数学書のコーナーでぱらぱらっと見てなんとなく買ってきました。んー、ちょっと簡単すぎ、その割に網羅的でもない、うーん。要は「空間情報科学」と言うものがどういうモノかを啓蒙するための本であって、自分がタイトルから勝手に想像した、”空間に存在する森羅万象を情報化し処理する諸々について著述してある本"で無かっただけです。もっと社会学的な内容だっただけでした。子供と一緒に本屋に行ったときに、集中しないで選んで買っちゃった時に時々起こるmistakeでした・・・。


買ってきた本があと2冊。読みかけがざっと机の回りを見渡してみると5冊程。

環境の変化まで後数週間。何が悲しいって、本屋へ行って値段とかをあまり気にしないで本を買えなくなりそうなこと。百歩譲って、欲しい本が手にはいるとしても、その場で買えずにこれ買って欲しいと後から伝票書いたりして届くの待つなんて耐えられるかどうか・・。自分の知的好奇心は瞬間最大風速が時々吹くけど、それ以外の時間は微風か凪、時にagainst。どうなるかなー。

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